小林製薬が去年、大阪の製造工場で、床にこぼれた材料を使って食品向けの「紅麹原料」を製造していたことがわかりました。

 小林製薬によりますと、去年4月、紅麹原料を製造していた大阪工場で、材料を混ぜ合わせる機械のフタを閉め忘れたまま機械を稼働。約33kgの材料が床にこぼれましたが、床や設備に触れていない約11kgをすくい取り、120kg分の食品向けの紅麹原料を製造したということです。

 再利用は、生産や品質を管理していた当時の担当者が判断して、去年5月末に取引先の6社に納品したということです。

 その後、社内で再利用は不適切だったという結論に至り、119kg分を去年6月に回収しましたが、残る1kg分は1社がそのまま使用しました。

 小林製薬は使用を続けた1社について「事情を説明して品質に問題がないことは説明した」としていますが、社名や商品名は明らかにしていません。小林製薬は「当社の衛生管理の考え方に照らし合わせても不適切だった」としています。

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