なぜ台風の勢力が弱まっても雨に注意を呼びかけるのか。気象庁の資料から見ていく。

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■台風とは
台風は、東経180度より西の北西太平洋および南シナ海に存在する熱帯低気圧のうち、最大風速が約17m/s以上になったものを指します。

■台風は中心に近いほど雨が強いのか
台風による雨は中心ほど激しいとは限らず、かなり離れた場所でも雨に対する警戒が必要です。

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以上、気象庁の発表資料より抜粋。

台風10号(サンサン)は9月1日に熱帯低気圧になると予想されていて、さらに台風が衛星写真に写っていないように見えることから「台風が消えた」「台風消滅」などの文言がネット上に多く見られている。

しかし、あくまで「最大風速が約17m/s以上か否か」で台風か熱帯低気圧かを区別しているに過ぎず、「台風だったもの」がなくなるわけではない。

熱帯低気圧と呼ばれるものになるだけで、そこにあるのだ。

そのため、湿った空気をまとった低気圧が日本列島を北上することに変わりはなく、また周辺の雲が雨を降らせることも変わりはない。

よって台風が熱帯低気圧になったとしても、雨の心配は残るということになる。

■今後の進路と勢力

2024年08月30日21時50分発表

■30日は台風

30日21時の実況
種別 台風
大きさ -
強さ -
存在地域 四国中央市付近
中心位置 北緯34度00分 (34.0度)
東経133度35分 (133.6度)
進行方向、速さ 東 20 km/h (10 kt)
中心気圧 996 hPa
最大風速 18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速 25 m/s (50 kt)
15m/s以上の強風域 全域 330 km (180 NM)

■31日も、台風

31日09時の予報
種別 台風
強さ -
存在地域 田辺市付近
予報円の中心 北緯33度40分 (33.7度)
東経135度20分 (135.3度)
進行方向、速さ 東 15 km/h (7 kt)
中心気圧 996 hPa
最大風速 18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速 25 m/s (50 kt)
予報円の半径 65 km (35 NM)

31日21時の予報
種別 台風
強さ -
存在地域 尾鷲市の南約30km
予報円の中心 北緯33度50分 (33.8度)
東経136度10分 (136.2度)
進行方向、速さ 東 ゆっくり
中心気圧 996 hPa
最大風速 18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速 25 m/s (50 kt)
予報円の半径 95 km (50 NM)

■1日に熱帯低気圧になる予想

01日21時の予報
種別 熱帯低気圧
強さ -
存在地域 三重県
予報円の中心 北緯34度35分 (34.6度)
東経136度40分 (136.7度)
進行方向、速さ ほとんど停滞
中心気圧 998 hPa
予報円の半径 210 km (115 NM)

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