山形県山形市で行方が分からなくなっていた女の子に声をかけ保護したふたりの女性にきょう警察から感謝状が贈られました。

面識のないふたりが、それぞれ覚えた違和感からとった勇気ある行動が1人の女の子の命を救うことにつながりました。

感謝状が渡されたのは、山形市蔵王成沢の長岡美恵子さんと、山形市美畑町の菅野あやさんです。

今年6月23日の午後7時25分ごろ、帰宅途中の長岡さんが車で山形市白山を通りかかったとき、ふらつきながらひとりで歩く女の子を目撃しました。

長岡さんは車を停めて女の子に声をかけ、その後、駆けつけた菅野さんと協力して警察に通報し、女の子は無事に保護されたということです。

長岡美恵子さん「人助けができてよかった」

菅野あやさん「何事もなく親御さんのところへ帰せたのでよかったなと思う」

大内希美アナウンサー「こちら女の子が保護された山形市の白山地内です。普段から交通量が多い場所なのですが、女の子はこうした車道と歩道の間をふらつきながら歩いていたそうです。そしてこの日は土砂降りの雨が降っていて、女の子は傘を持たずに歩いていたということです」

長岡美恵子さん「大雨で暗い中ひとりで歩いていたのでゆっくり見守りながらきたら車道にも出てきたのでこれは交通事故になりかねないと緊急性を感じた」

この日は山形県が梅雨入りした日でした。

この時間帯は一時間におよそ9ミリの雨が降り雷もなっていました。

土砂降りの雨の中、長岡さんは車を止め外に出て、女の子に声をかけたそうです。

長岡美恵子さん「お父さんお母さんはどうしたの?どこに行くの?みたいな声をかけたと思うが、わーって」

女の子は半ばパニック状態で会話もままならなかったといいます。

そこに通りかかったのが菅野さんでした。

菅野さんも車に乗っていて、最初は右車線を走っていたため止まることはできませんでした。

菅野あやさん「様子もおかしかったし車道に出てきたのも見えていたのでUターンして戻った」

傘をもって駆けつけた菅野さんが女の子とコミュニケーションをとる間に、長岡さんは近くの会社の駐車場に車を移動させました。

そして、車の中で女の子を一時保護しました。

長岡美恵子さん「車にタオル一枚あったので体や頭を拭いてあげた」

菅野さんは近くの店にいき、通報するよう求めました。

小さな女の子は、誤って1人で家から出て帰れなくなっていました。行方不明届も出されていたということです。

大内希美アナウンサー「長岡さんが最初に女の子を発見してからわずか20分ほどで女の子は家族と再会することができました。違和感を感じた2人が役割を分担し協力し合ったことが迅速な保護に繋がったということです」

菅野あやさん「違和感を感じたら即行動に移せなくてもまず確認しに行ってみるっていうのが大事なのかなと思った」

山形署はふたりの勇気ある行動を称え、感謝状を贈りました。

面識のないふたりの覚えた違和感。そしてその後の連携が、ひとりの女の子の命を救いました。

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