ノロノロ台風の最中迎える実りの秋。
31日、島根県安来市のナシ畑ではナシの収穫を早めるなどの対応に追われましたが、農家にとって台風よりも気になる被害があるようです。

こちらの農園では、受験の合格祈願をした木から収穫したナシ「合格まちがい梨」や、阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」を流し、猛虎魂を注入した「阪神タイガース優勝まちがい梨」などを栽培していて、風で落下させるわけにはいきません。

まちがい梨ジャパン 板持浩二さん
「ちょうど2年前、ここの畑がすごく台風直撃で1000個ぐらい梨が落ちたんですが、再来にならないために早めに収穫しようと。きょうの雨が確実に実の太りに関わってきますので、もう1~2週間前に欲しかったところです」

さらに、自然と向き合う農家を悩ませているのは台風ばかりではありません。

まちがい梨ジャパン 板持浩二さん
「見てもらった通りへこみがあるんですが、これは小さい時にカメムシに汁を吸われると大きくなってもこんな形になって、商品としては残念ながら使えない」

今年のカメムシ被害は過去40年の中で断トツで多く、全体の4割ほどが商品として出荷できないとのこと。

台風とカメムシのダブルパンチ。
カメムシ被害が過去最大だっただけに、台風被害は最小限にと、願うばかりです。

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