兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会で、知事に対する初めての証人尋問が行われました。そこで語られたこととは…

兵庫県 斎藤元彦知事
「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、何事も付け加えないことを誓います」

今年3月、県の元幹部(60)から「パワハラ」など7つの疑惑を告発された斎藤知事。

疑惑を調査する百条委員会が行った県職員へのアンケート調査によると、知事のパワハラを見聞きしたとする回答はおよそ4割に上り、中にはこんな証言も。

アンケートより
「知事がエレベーターに乗ろうとすると、目の前でエレベーターの扉が閉まり、(エレベーターに)乗り損ねたことに激怒して『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と大声で怒鳴りつけた」

疑惑が深まる中、職員への証人尋問が行われ、斎藤知事が出張先で出入り口の20メートルほど手前で公用車から降ろされた際に、職員らを叱責したとされる疑惑について、当時、現場にいた県の幹部はきょう、「非常に強い口調で頭が真っ白になった」などと話しました。

そして午後3時。ついに始まった知事本人への証人尋問。

奥谷委員長
「20メートル程度前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らしたという記載についてお伺いします」
兵庫県 斎藤元彦知事
「会議が始まる直前だったので、外だったのもあって、大きい声でその旨を伝えたと記憶しています。歩かされたことに怒ったのではなく、円滑な車の進入を確保していなかったことへの注意をしたということです」

エレベーターに乗り損ねたことを注意したのかと問われると…

兵庫県 斎藤元彦知事
「そこはちょっと記憶がないです。もちろんゼロじゃないとは思いますけど、注意したことがあるかは全く覚えてないです」
百条委員会委員
「エレベーターは多くの人が利用するが、知事は特別に扱われるべきだと思っている?」
兵庫県 斎藤元彦知事
「いや、そこは思っていないです」

自身の行為について「業務上、必要な指導だった」との認識を示しました。

初めての証人尋問を終え、斎藤知事は…

兵庫県 斎藤元彦知事
「自分の行為がハラスメントかは、これから百条委や第三者機関で作業していくことになる。私としては、改めて職員の皆さんに対しては、私の言動や行為などによって不快に思われたり、負担に思われた人がいるのであれば改めておわびをしたい」

斎藤知事への証人尋問は、来週金曜日にも行われる予定です。

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