東海道新幹線が台風10号の影響で一時全線ストップするなどした30日、JR各駅は足止めを食らった乗客らで混乱した。「無事に帰れるのか」。旅行や仕事の予定変更を余儀なくされ、疲れ切った様子の人が目立った。  兵庫県加古川市の女性パート従業員(51)は、31日に横浜市で開かれるK―POPのイベントに参加するため、夜行バスで30日早朝に東京駅に着いた。「9月1日に新幹線で帰るが、台風に向かって帰ることになりそう」と心配していた。  名古屋から大阪に出張していた男性会社員(51)は計画運休を受けて帰宅を1日前倒しする予定を組んでいたが、29日夜に運転取りやめが突然決まった。在来線でもその日のうちに帰れず、途中の米原駅(滋賀県米原市)で一夜を明かして始発で戻ったという。  新大阪駅でも予約の変更を求める乗客が切符売り場に長い列を作った。  31日に成田空港から英国に戻る予定のマイケル・ピッカーズギルさん(31)は東京まで北陸新幹線で向かうことに。「無事出国できるか不安だ」と話した。


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