勤務実態のない公設秘書の給与およそ358万円を国からだまし取ったとして、東京地検特捜部はさきほど、広瀬めぐみ元参議院議員を詐欺の罪で在宅起訴しました。

詐欺の罪で東京地検特捜部に在宅起訴されたのは、岩手県選出の元参議院議員・広瀬めぐみ被告(58)です。

特捜部によりますと、広瀬被告は公設第1秘書である男性の妻を公設第2秘書として届け出ていましたが、妻には勤務実態がなく、国からの給与およそ358万円をだまし取った罪に問われています。

関係者によりますと、だまし取った秘書の給与は、毎月、ほぼ全額が現金で引き出され、公設第1秘書をしている男性が広瀬被告に直接渡していたということです。

特捜部はこれまで、広瀬被告本人や事務所関係者から任意で事情聴取したほか、広瀬被告の関係先を家宅捜索していました。

広瀬被告は「事務所の経費捻出のため、公設第一秘書の配偶者に公設第二秘書をお願いし、秘書給与から資金提供を受けたことは事実。軽率な行為であったことを反省しております」とするコメントを発表し、15日に議員辞職しています。

広瀬被告はきょう、秘書の給与全額を返納したと明らかにしました。

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