熊本県内は長時間にわたって台風10号の暴風域に入り、台風は29日午後11時現在、熊本県玉名市付近をゆっくり進んでいます。

記者「天草市は体が飛ばされてしまいそうなほどの強い風が吹いています。電線が切れています」(29日午前9時ごろ)

台風10号は29日朝に鹿児島県に上陸した後、同日午後11時現在、玉名市付近をゆっくり北北東に進んでいます。

熊本県内は29日、全域が一時、暴風域に入り、益城町で30.3メートルの最大瞬間風速を観測しました。

また午後は県の北部で雨が強まり、玉名市岱明で午後3時までの1時間に60ミリの非常に激しい雨が降りました。

けが人も出ています。熊本県によりますと、氷川町の80代女性が転倒して股関節付近を骨折するなど4人がけがをしました。

県内では30日午前0時時点で39の市町村に避難指示が出ていて、合わせて5600人あまりが避難しています。

29日朝に避難した夫婦「風が強くて。山の上に家があるから怖くて」

28日から避難した人「子どもが小さいので、何かあってからでは遅いので家にいるよりは安心」

熊本市では、ペット同伴の避難所も開設され、2か所合わせて最大で55人と36匹が避難しました。

熊本・西区から避難した人「イヌと一緒に安心して寝られることがありがたいです」

熊本県内は30日朝にかけて非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象台は引き続き厳重な警戒を呼びかけています。

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