非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」は29日、能登半島地震で被災した子どもたち約2千人に実施したアンケート結果を公表した。復興が進んでいないとして「見捨てないでほしい」などの切実な意見が寄せられた。担当者は「子どもたちの声を復興に反映するため、国や自治体は意見を聴く環境を整備すべきだ」と訴えた。 アンケートは、地震で大きな被害が出た石川県輪島市など能登半島エリア在住の小中高生らを対象に、7月実施。書面とオンラインで計2053人が回答した。 地震や現在の生活について「伝えたいことがあるかどうか」という設問には36・8%に当たる756人が「はい」を選んだ。伝えたいことを複数回答で聞いたところ「感謝の気持ち」が最多で、「まちの復興」や「地震が起きたときのこと」などが続いた。 自由記述では、復旧や復興の遅れを指摘し「見捨てないでください」「国はなぜもっと協力してくれないのか」といった意見が見られた。被災後のストレスなどによる体調面の不安を訴える声もあった。
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