静岡県内では8月28日も雨が降り続け、降り始めからの雨量が御前崎市で350ミリに達しました。東海道線では始発から運転を見合わせるなど、静岡県は、まだ台風から距離があるにもかかわらず、大きな影響が出ています。

<掛川支局 伊豆川洋輔記者>
「掛川市では大雨の影響で護岸が崩れてしまっています。当時、かなりの水が川を流れていたことがわかります」

掛川市を流れる西大谷川では、護岸が約30メートルにわたって崩れました。

<大石勝博ディレクター>
「静岡市葵区です。夜11時を過ぎ、雨の降り方がまた激しくなってきました」

静岡県内では、27日夜から28日朝にかけて雨足が強まり、御前崎市では1時間に60.5ミリの非常に激しい雨が降りました。

<社会部 田島かのん記者>
「JR静岡駅です。雨の影響で在来線は始発から運転を見合わせています。改札も全て閉鎖されている状況です」

鉄道には、28日早朝から大きな影響がありました。東海道線は始発から静岡駅と豊橋駅の間で終日運転を見合わせました。

<在来線が動くのを待つ人>
「電車止まってしまって待っています。6時くらいについて3時間くらい待っています」

降り始め(26日午後5時)から28日午後4時までの雨量は、御前崎市で350ミリ、浜松市三ヶ日で332.5ミリに達しました。28日午後6時現在も避難指示が浜松市の一部地域に発令されています。

<浜松市 中野祐介市長>
「先手先手を打って取り組むべき課題そういったものにはしっかり対応をしていただきたいと思っております」

28日未明に災害対策本部を設置した浜松市。本部長の中野市長は、台風10号が接近した場合に備えて、職員の配置を確認するよう指示しました。

今回の台風、静岡県内で特に心配なのは雨量です。記憶に新しい2022年の台風15号。各地で冠水が相次ぎ、道路の崩落や土砂崩れが発生しました。この時の総雨量は、静岡市で419.5ミリでしたが、今回、29日夕方からの24時間雨量は多いところで200ミリ、30日は300ミリとなっていて、場所によっては総雨量が500ミリに達する恐れもあります。

気象台は、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などへの警戒を呼び掛けています。

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