熊本県天草市にある「轟(とどろき)の滝」一帯で川遊びをした100人以上が、下痢や嘔吐の症状を訴えています。川遊びの状況や症状について、実際に川で遊んだ人に聞きました。

人が消えた「夏のレジャースポット」

8月26日に訪れた轟の滝は、閑散としていました。

記者「夏休み中のこの時期、本来ならば地元の方などで賑わう人気のレジャースポットですが、人の姿はなく、県からの『感染症に注意』の看板が置かれています」

体調不良を訴え8月26日までに病院で診察を受けた人は109人に上り、県によりますと、8月12日から18日にかけて轟の滝周辺で川遊びをした人だということです。

泳いで潜って…翌日「いきなり吐いた」

8月14日に家族など7人で轟の滝で遊んだ男性によりますと、15日の夜ごろから、子どもたちが体調不良を訴えたと言います。

轟の滝で遊んだ人「真ん中の子がいきなり嘔吐して、16日朝6時くらいに上の子が嘔吐した。2人とも熱があって病院に行った。一番下の子は18日の昼頃にいきなり嘔吐し始めた」

子ども3人の症状が出たのは、川に入った翌日、2日後、4日後と異なります。また、川の遊び方にも違いがあり、症状に影響したようです。

轟の滝で遊んだ人「上の子は潜ったり泳いだりしていたので、多分水を飲んで症状がひどかったのかなと思う。一番下の子は足だけ浸かっている感じだったから、軽症だったのかな」

滝の本数が少ない?

この男性は毎年、轟の滝に遊びに行っているといいますが、「今年の滝の様子はいつもと違った」ということです。

轟の滝で遊んだ人「水の量は少なくて、ちょっとぬるかったです」

2022年の滝の様子を見ると、滝は3本流れていて、水も澄んでいるのが伺えます。一方で8月25日は滝が1本になっていて、水は茶色く濁っているように見えます(2024年8月25日撮影)。

実際、天草市牛深では8月25日までの30日間の降水量が17ミリと、平年の9%に留まっています。

県は「水の量が減っていることは把握しているが、直接関係しているかはわからない」として、現在、原因の究明を進めています。

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