大雨で被害の大きかった酒田市の大沢地区でも復旧に向けた作業が続けられています。

しかし、いまだ傷跡は生々しく残り、先が見通せない状況となっています。

大雨災害から1か月となった、きのう。避難中に行方不明になり、その後死亡が確認された86歳の女性の発見場所では献花が行われました。

酒田市の北青沢です。

大雨で流された大量の土砂が地区を襲いました。集落の道路は、先週、土砂が撤去され通行できるようになりましたが、住居の外や中には依然として多くの土砂が取り残されていました。

相蘇賢一郎さん「土砂が堆積してしまって排水ができないんですよ」

側溝に詰まった土砂が、復旧作業を難しいものにしていました。

少しの雨でも地面には水がたまります。排水がままならない状態の中、雨を吸い、重くなった土砂をかき出さなければなりません。

相蘇賢一郎さん「泥の量ももちろんだが、家財道具の搬出場所も八幡管内で1か所しかない、北青沢からだと片道10分以上かかる。すぐ降ろして戻ってきても1日3往復・4往復できるか、すごく効率が悪い」

農業分野への被害も甚大です。漂着物でせき止められている用水路も多く、コメへの影響は計り知れません。

「ダメだ、今年は諦めた」

稲穂が付き始めたコメを収穫する農機具は、小屋に流れ込んだ土砂に埋まってしまいました。

相蘇賢一郎さん「今まで起こらなかったような災害が頻繁に起こるような時期になってきたので、ここに同じような環境で住めるかは少し難しいんじゃないか」

酒田市では、土砂について、来月下旬に撤去が完了することめざし作業を進めています。

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