7月、高知市の中学校のプールで行われた小学校の水泳の授業で、児童が溺れて死亡した事故で、専門家からなる検証委員会が初めて開かれました。

7月5日、高知市の長浜小学校が、プール設備の故障に伴って近くの中学校のプールで行っていた水泳の授業中、4年生の男子児童が溺れて死亡しました。

高知市は再発防止につなげるため、医師や弁護士、水難学会などの専門家を委員とする検証委員会を初めて開き、委員長に選ばれた高知弁護士会の中内功弁護士は、「教育委員会のこれまでの調査を前提とはせず、中立的、多角的な視点で可能な限り証拠を収集し、詳細に事実関係を明らかにする」と述べました。

高知市教育委員会の報告によりますと、教諭が児童を最後に確認したのは児童がプールから引き上げられる10分ほど前で、他の児童は「けのびの時には見たがバタ足の時はいなかった」などと話していたということです。

また、亡くなった児童の身長は113.8センチだったということです。当日のプールは浅いところが114センチ、深いところは132.5センチでした。

委員たちの協議の結果、「ヒアリング対象者から自由な証言を得られなくなる可能性がある」こと、「最終目的は報告書の提出で、断片的な情報開示に懸念があること」などを理由に、事故概要の説明以降、会議は全体が非公開となりました。

委員はこの後、事故が起きたプールの調査も行ったということです。次回の会議は9月30日に行われる予定で、年度内にも、報告書をまとめたい考えです。

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