8月は記録を塗り替える高温が、各地で続出してします。その一つの要因となったのは、「フェーン現象」です。

湿った空気が山を越えて反対側に吹き下りるときには、風下側では乾燥して高温になるという性質があります。このため風下付近の地域の気温は上昇し、この現象を「フェーン現象」といいます。

今月に入り、日本付近では台風が続けて発生しました。台風は反時計回りに風が吹きますが、例えば今月発生した台風7号のように日本の東海上を北上するとき、西日本では北風が吹き込みます。中国山地を北風が吹き降りることで、瀬戸内側は暖かく乾いた空気が入り、フェーン現象が起こりました。広島市中区では、観測史上トップタイの38.7℃まで気温が上がりました。このとき湿度は30%まで下がり、空気は乾燥していました。
台風から離れた地域でも、このような異常な現象が起こることがあります。
来週にかけては、台風10号も日本列島に接近しています。最新情報を確認するようにしてください。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。