来週、強い勢力を保ったまま上陸し、日本列島を縦断する可能性が高まってきた「台風10号」。どのようなルートをたどるのでしょうか?
台風10号 発達し北上中 27~28日 大雨・暴風に厳重注意
森田正光気象予報士:
台風10号は北へゆっくりと進んでいます。
台風が通っている南の海上には海水温が高いゾーンがあります。台風は海水温28℃以上で発達するといわれているため、ゆっくり進む間に勢力が強くなるおそれがあり、注意が必要です。
台風の進路はだんだんと東の方にずれ始めています。今後また違う方向にずれる可能性もありますが、日本列島を直撃する可能性は高くなっています。
前回の台風7号と比べると今回の10号は、関東にも影響が大きく、とても危険な台風になりそうです。
台風10号は今後、海水温30℃以上のところを進んでいきます。最大瞬間風速は60m近くになるかもしれません。
日比麻音子キャスター:
夏の厳しい暑さが影響しているのでしょうか。
森田気象予報士:
気温が高いので海水温も高くなり、高い海水温のエネルギーが台風に乗り移ってやってくるということになります。
南の海上から北上する台風に伴い、28日の午前9時ごろには東京の西側で非常に激しい雨が降る予想となっています。通勤通学の時間帯になりますが、おそらく新幹線も含めて交通関係に大きな影響が出ると思います。
2018年 台風21号 “関空台風”クラスの暴風雨?
日比キャスター:
今回の台風10号は、2018年の台風21号と似ているそうです。この台風は非常に強い勢力で上陸し、最大瞬間風速は58.1mを記録しました。
関西国際空港は滑走路や建物が浸水し、連絡橋にタンカーが衝突し空港が孤立状態となるなどの被害がありました。
多くの人が動けず、空港内で約8000人が閉じ込められる状態となりました。今回の台風10号もこのような想定をしておいた方がよいのでしょうか。
森田気象予報士:
その心配はあります。雨の影響は大きいので今からしっかりと備えておいてください。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
2018年の“関空台風”では、関西全域の交通が麻痺した記憶があります。
モバイルバッテリー、水、電池…被災者が感じた必需品は?
日比キャスター:
2018年当時、被災された方のアンケートがあります。
【2018年 被災者へのアンケート】
「あってよかった・なくて困った物」「用意すべきと感じた物」
・モバイルバッテリー84%
・水、電池、ランタンは約半数が必要と感じた
「子育て世帯のあってよかった『衛生用品』」
・ウェットティッシュ、トイレットペーパー
→子どもの手、口を拭くため
・無水シャンプー、身体拭きシート
→子どもが汗をかきやすいため
※出典:DCM(株)2018年自然災害被災者へのアンケート
私も小さいポーチに生理用のナプキンや体を拭くシートなどを常に持ち歩いています。持っているだけでもお守りになるように思います。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
移動するときは常備薬も最小限の量を持っていきます。
森田気象予報士:
少なくても2日分くらいの備えがあるとよさそうです。台風接近まで時間があります。できるだけ早く用意してください。
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<プロフィール>
森田正光 気象予報士
1950年名古屋市生まれ
(財)日本気象協会に入り、1978年ごろからテレビで天気解説
1992年にウェザーマップ設立
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