1923年9月1日の関東大震災直後に虐殺された朝鮮人や中国人を追悼する「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会」が31日、東京都内で開かれる。実行委員会が23日に都内で会見を開き、100年の節目を過ぎたが「私たちの運動はこれからが本番」と力を込めた。

◆国の責任を追及する集会もあわせて開催

 実行委が、大震災100年に合わせて昨年開いた追悼大会には1800人が参加。各地で地道に事実の掘り起こしや語り部活動などをしていた市民や研究者が連携できたという。

「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺101年犠牲者追悼大会」を前に記者会見する実行委員の藤田高景事務局長(左から3人目)ら=衆院第1議員会館で

 一方で政府は「記録が見当たらない」と虐殺の事実認定を避けており、実行委事務局長の藤田高景(たかかげ)さんは「歴史を抹殺しようとする態度を変えさせなければならない」と強調した。  大会では追悼式に続き、虐殺に対する国の責任をただすことをテーマに集会を開く。明治大の山田朗(あきら)教授とジャーナリストの有田芳生(よしふ)さん、専修大の田中正敬(まさたか)教授が講演し、群馬県が朝鮮人労働者追悼碑を撤去した問題などについての報告もある。  追悼大会は午後2時から、文京区の区民センター3Aで。大会の前後に震災資料のパネル展も実施する。参加費1000円。問い合わせは、村山首相談話の会=電090(8808)5000=へ。(石原真樹) 

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