地震で被災した企業への補助金交付を巡り、宮城県職員への口利きの見返りに報酬を受け取った罪に問われている元県議会議員の仁田和廣被告の初公判が23日、仙台地方裁判所で開かれ、仁田被告は「全て否認します」と無罪を主張しました。

あっせん利得処罰法違反の罪に問われているのは、七ヶ浜町吉田浜の元県議会議員仁田和廣被告(73)です。

起訴状などによりますと、仁田被告は、2021年4月から2022年1月にかけ、福島県沖地震で被害を受けた塩釜市の水産加工会社の元社長から依頼を受け、グループ補助金が交付されるよう県職員に働きかけた見返りとして現金50万円を受け取った罪に問われています。

23日、仙台地裁で開かれた初公判で仁田被告は「全て否認します」と起訴内容を否認しました。

冒頭陳述で検察側は、県議という立場を利用して県職員に働きかけ、元社長に報酬を要求していたと指摘。一方で弁護側は「被告は被災した地元企業と県職員の橋渡し役で報酬は政治献金だった」と無罪を主張しました。

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