野菜の高値が続いている一方で、厳しい暑さは今後も続くことが予想されています。野菜の価格にどう影響するか、聞いてみました。

広島市青果食品商業協同組合 山口利郎理事長
「朝夕の気温が25℃とか26℃、24℃とかに下がらないと芽が出ないんで、特に葉物なんかは影響が出てますよね」

訪れたのは、広島市中区の、「GOGOやまぐち」。広島市青果食品商業協同組合の理事長、山口利郎さんです。

野菜全般で去年と比べ入荷量も減っているといいます。

広島市青果食品商業協同組合 山口利郎理事長
「感覚ですけど、去年に比べたら1割2割ぐらいだろうと思うんですけど、それでもやっぱり大きいですね、影響は」

夏野菜は軒並み高騰 平年より2~3割高値

夏野菜にも影響が出ています。

広島市青果食品商業協同組合 山口利郎理事長
「きゅうりもトマトもナスもみんな高いですよ。全部夏野菜です。盆開けるとナスとかきゅうりとかはとかはね、値段が大きく下がるんですけど、今年は全然下がらず、高値が続いてます」

平年より2割から3割ほど高値だそうです。

農林水産省が発表した今月5日の週の全国の野菜価格です。調査対象の8品目は軒並み、平年を上回り30%以上高い野菜もあります。この夏、育ち盛りの子どもを抱える家庭は大変だったそうです。

買い物客
「小さい子がいるので、お野菜もいっぱい食べさせたいですし、お米もしっかり食べさせたいので、少しでも気温も落ち着いて、お野菜もお値段が落ち着いてくれたら嬉しいなと思います」

買い物客
「子どもは高校生です、16歳。食べ盛りなので、食べさせないといけないので、夏休みはお金がかかったと思います」

続く暑さ 値段が落ち着くのはいつ?オススメの野菜は

今後も厳しい暑さが続くという予想も出ています。

広島市青果食品商業協同組合 山口利郎理事長
「秋野菜の苗は夏に植えるんですけど、夏に植えても今暑くて猛暑で育ってないので、秋に向けての出荷がちょっと遅れそうな感じですよね。やはり9月の後半じゃないとなかなか落ち着かないんじゃないかなとは予測しますけどね」

厳しい見込みの中でも、オススメの野菜を紹介してもらいました。

広島市青果食品商業協同組合 山口利郎理事長
「150円で、こっちは68円、広島産だったらゴーヤが少し安いかな。今、夏野菜のレタスやサニーレタス、キャベツは長野産と群馬産が主体なんですよ。それについては台風の影響もなく順調に出てきているので、値段は安定してるんじゃないかと思ってます。夏にサラダでレタス、キャベツ」

さらに・・・
「ブロッコリー、198円、これはお買い得。今、北海道産が順調に入ってる。北海道も台風の影響をあんまり受けなかったんかったのか、こんなにいい」

夏休み、子ども用にカレーをつくるのにもタマネギやジャガイモが高くて大変という声も聞かれます。

価格が安定しているのはレタス、キャベツブロッコリーや広島産のゴーヤということでしたが、ニンジンや暑さの影響を受けにくいキノコ類もオススメということです。

そして、タマゴもニワトリが夏バテで食欲が落ちて特に大きいサイズが品薄。2Lサイズで20~30円高い、Mサイズでも10~20円高いそうです。

気になる今後ですが、秋野菜も夏場の猛暑で育っていないので、価格が安定するのは9月末ごろになるのではないかとのこと。もうしばらく辛坊が必要です。

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