青森県五所川原市は、2025年の祭りでは新作大型立佞武多を「製作しない」と発表しました。製作場所である「立佞武多の館」を大規模改修するためで、改修が終わった2026年の祭りでは新作大型立佞武多が出陣する予定です。
五所川原市 佐々木孝昌市長
「(新作大型立佞武多の製作は)令和7年度は、物理的にいろんな方策を考えても難しい」
五所川原市の佐々木孝昌市長が22日の定例会見で2025年と2026年の2年間にわたる「五所川原立佞武多」の開催概要を発表しました。
それによりますと、2025年度は「立佞武多の館」が大規模改修を予定しているため製作場所を確保できず、新作大型立佞武多の製作は中止するとしています。
ただ、祭り期間中は現在保管している大型立佞武多3台が運行できるように体制を整えているということです。
2026年度については、6月に「立佞武多の館」をリニューアルオープンさせて、8月の祭りでは新作大型立佞武多を出陣する予定としています。
新作大型立佞武多の製作は、その年の祭りの呼び物であり地元住民の楽しみでもあったことから、今回の発表に市民は大きな衝撃を受けています。
五所川原市民
「それは私は聞いていない。いや~。五所川原が死んでしまいますね」
「仕方がないよね。(立佞武多の館が)古くなり水漏れなどしているので、やったほうがよい」
「作らないのは残念で、毎年新作が出るのは地元でも楽しみ。それができないのは残念だが…、やむを得ない」
五所川原立佞武多の来場者は2024年約29万4000人いて、2025年の祭りでは新作が出陣しない分、どのように祭りをPRして観客に楽しみを届けられるかが課題となります。
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