普天間基地の移設工事に絡み、防衛省が辺野古の埋め立てに使う石材の確保に向けて、来月にも奄美大島で現地調査をする方針であることが分かりました。

鹿児島県や関係者によりますと、防衛省は、これまで埋め立てに使う土砂や石材を沖縄県内で調達してきましたが、不足するおそれがあるため奄美大島からの調達を検討してきました。

奄美大島の石材は、軟弱な地盤が広がる大浦湾側の埋め立てに使われる見通しで、防衛省は早ければ来月にも奄美大島で現地調査を始める方向で調整しているということです。

今月19日、沖縄防衛局の職員らが鹿児島県庁を訪れ、現地調査の方針を伝えたということで、今後は調達先や、外来生物が混入するおそれがないかなどを調べる方針です。

鹿児島県・塩田知事
「通常の取り引きであって、工事資材は土砂(石材)以外もあり、鉄骨なども含めて沖縄に搬入したら(工事に)全て協力したとなるかといえば、必ずしもそういうことではない」「法令に適切に従っていれば、(調達に)反対することではない」

鹿児島県の塩田知事は反対しない考えを示しています。

防衛省は早ければ来年にも奄美の石材を沖縄に搬入するとみられています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。