◆弁護側主張「暴行には加わっていない」
狛江の事件は一連の広域強盗事件で唯一、被害者が死亡。この事件で起訴された被告の中で、初めての公判となった。東京地裁立川支部
弁護側は女性が死亡するような暴行には加わっていないと主張し、強盗致死罪が成立するかどうかが争点となる。 冒頭陳述で検察側は、被告は暴行を伴う強盗の計画を知っていたと主張した。 起訴状によると、別の実行役らと共謀して昨年1月19日午前11時30分ごろ、狛江市内の女性宅に侵入。女性を結束バンドで縛った後、バールで多数回殴るなどして死亡させ、腕時計など4点(59万円相当)を奪ったなどとしている。◆「大声出さないよう、みぞおち狙って襲え」と指示されたか
一連の広域強盗事件では、指示役がインターネットで実行役を募り、全国で事件を起こしたとされる。この日の公判では、検察側が具体的な指示内容を明らかにした。 検察側によると、狛江市の事件では指示役として「キム」「シュガー」「三橋」を名乗る人物が関与。秘匿性の高いメッセージアプリ「テレグラム」を使い、犯行の方法や持ち物、服装など具体的な計画を指示した。 事件の3日前には指示役が、被害者が大声を出さないよう、みぞおちを狙って襲うように伝え、「服は上下捨てられるように。殺しませんが、万が一のことを考えて」などとメッセージを送っていたという。(松島京太) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。