鹿児島県警で相次いだ不祥事です。女子トイレに侵入し女性を盗撮した罪などに問われている県警・元巡査部長の男の裁判で、検察は懲役2年を求刑しました。法廷で男は「トイレに入る女性を見て気持ちが抑えられなかった」と述べました。

性的姿態等撮影などの罪に問われているのは、県警の元巡査部長・鳥越勇貴被告です。

起訴状などによりますと、鳥越被告は枕崎警察署に勤務していた去年3月から12月までの間、県内の女子トイレに侵入するなどして、複数の女性を23回、携帯電話で盗撮したとされています。

県警のこれまでの調べで、鳥越被告は女性を少なくとも80回盗撮したとされ、このうち9回は勤務中でした。

この事件をめぐっては、情報漏えいの罪で逮捕・起訴された前の生活安全部長・本田尚志被告が「野川本部長が鳥越被告の盗撮を隠蔽しようとしたため、情報を記者に送った」と主張し、野川本部長はこれを否定しています。

21日の初公判で鳥越被告は起訴内容を認めました。その上で、「霧島警察署に勤務していた5年ほど前から盗撮を始めた」「トイレに入る女性を見て気持ちが抑えられなかった」と述べました。

検察側は「職務中にも犯行に及び、強い非難に値する」として懲役2年を求刑。一方の弁護側は「警察官を辞職するなど社会的制裁を受けた」として執行猶予付きの判決を求めました。

最後に意見を求められた鳥越被告は「被害者に怖い思いをさせてしまい申し訳ない。二度と過ちを起こさないと誓う」と述べました。判決は9月10日に言い渡されます。

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