大阪大学医学部附属病院は、今年2月に院内の60代の男性患者2人に抗がん剤を過剰に投与するミスがあったとことがわかったと発表しました。

大阪大学医学部附属病院によりますと、薬局で薬剤の投与量を計算するシステムのプログラムに不具合があり、患者2人に対して抗がん剤を過剰に投与していたことがわかったということです。

大阪大学医学部附属病院によりますと、今年2月21日、消化器がんの治療をしていた60代男性患者に対して、抗がん剤の過剰投与が判明したということです。病院側が確認したところ、薬剤部門のシステムで不具合があったことがわかったということです。

システムを導入した2022年以降、過去さかのぼり患者約4000人分を調査したところ、今年1月に抗がん剤を投与された別の60代男性患者に対しても過剰投与が判明したということです。

この男性患者は血液ガンの治療していて、3日間連続し投与されていた抗がん剤について、本来投与すべき約2倍の量が投与されていました。男性患者は過剰投与が原因とみられる遅発性の高度の神経障害が生じたということです。男性患者は今年6月に、血液ガンが進行し亡くなったということです。

大阪大学医学部附属病院などによりますと、プログラムの中に抗がん剤を混合調整するのに必要な演算機能が含まれているということですが、そのうち「抗がん剤の秤取量」と「輸液の抜き取り量」を自動計算する機能に問題があったということです。

大阪大学医学部附属病院は「このような過剰投与が起こり申し訳ございません。再発防止に努めてまいります」などと謝罪しました。

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