去年を上回るペースで目撃されているクマが出没した場合に備える訓練です。宮城県栗原市では県と市、警察らが連携し、捕まえるまでの一連の手順を確認しました。

栗原市築館での訓練には、県や市、警察らおよそ50人が参加しました。ツキノワグマ1頭が住宅地のヤブに出没した想定で行われ、通報を受けた警察官と市職員が現場を確認した後、侵入禁止のバリケードを張りました。

市職員:
「現場の状況から追い払いや麻酔銃による対応は困難と判断し、緊急捕獲の許可をお願いいたします」

その後、住宅地周辺の状況やクマの状態などを見極め、市が猟友会へ緊急捕獲を依頼し、捕殺するまでの一連の流れを確認しました。

宮城県自然保護課 大山慶一郎総括課長補佐:
「県民の安全に繋がるので、クマの対応について迅速に行えるように今後も訓練を続けていきたい」

県内では今年度、20日時点で548件のクマの目撃情報があり、過去5年の中で最も多かった昨年度の同じ時期と比べ72件多くなっています。

秋になると、カキなどを食べにクマが出没する件数が増えることから、県は注意を呼びかけています。

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