今月17日から18日にかけて、長崎県佐世保市の70代の男性がパソコンの修理費用の名目で合計155万円分の電子マネーの利用権をだまし取られました。警察ではニセ電話詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、長崎県佐世保市に住むパート従業員の70代男性は、今月17日、パソコン上でインターネット広告をクリックしたところ、警報音が鳴ったのち「あなたのパソコンがウイルスに感染しました」と問い合わせ先の電話番号が載った警告メッセージが表示されました。

パソコンが動かなくなったため、男性が問い合わせ先に電話したところ、マイクロソフト社の社員を名乗る男が対応。片言の日本語で、パソコンを修理するには、アップルギフトカードを購入してカード番号を教えるよう指示されます。

これを信じた男性は佐世保市内の複数のコンビニエンスストアからギフトカードを購入。購入後すぐにカードの番号を電話で伝えるたびに「手続きの途中でエラーが発生した」として男から追加購入を指示されます。

今月18日に男性がコンビニエンスストアでカードを購入しようとした際、詐欺にあっているのではないかと考えた店員が警察へ通報し、事件が発覚。

男性は2日間で合計155万円分の電子マネーの利用権をだまし取られました。

長崎県警の組織犯罪対策課によりますと、ことし1~7月に認知されたニセ電話詐欺は93件で、昨年同期比で13件増加していて、被害総額は9460万5861円にのぼっています。

警察は「心当たりがない電話番号には電話をかけない」「電話やメールでお金や電子マネーによる支払いの話をされたら、家族や警察に相談する」など注意を呼びかけています。

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