福島県いわき市の中央卸売市場では、北海道で水揚げされたサンマの初競りが行われ、去年のおよそ半値で取り引きされました。

いわき市の中央卸売市場には、17日に北海道根室沖で水揚げされたサンマ1000キロが入荷し、初競りが行われました。今年のサンマは、この時期としては水揚げ量が多く、去年と比べおよそ半値の1キロあたり800円から2000円で取り引きされました。

いわき魚類・山野辺竜介さん「大型船と小型船が一緒に出て行って、漁場を早く見つけて一斉に獲ったので量がまとまったという感じ」

サンマは、小売では1尾あたり170円から500円ほど。初物としては去年より身が太く値段も手ごろだということです。

おのざき・小野崎幸雄社長「去年に比べて相場的には安かったのでこのままこういうサンマ漁が続けばいいと思っている」

水揚げ量が多くなっている、今年のサンマ。その理由は?

サンマの分布を見てみると…

水産庁は7月、どこにどのような群れがくるのかを予測した「サンマの長期漁海況予報」を発表しました。

日本に近い海域から順に、1区、2区、3区と分けられていて、今の時期にサンマを獲ることができるのは、1区です。去年の調査結果と比べると、今年のほうが丸が大きく、多く分布しているのが分かります。

また、この図の青い丸はサンマの大きさが小さい0歳魚オレンジの丸は大きい1歳魚を表しています。今年は去年よりオレンジが多くなっていることから、大きなサンマが去年よりも多く獲れているということです。

お得にサンマを食べるには、今がチャンスかもしれません。

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