夏休みも終盤、まだまだ暑い毎日が続いています。そんななか、涼みながら自然や歴史をたっぷり楽しめる宮城県内のスポットやグルメを紹介します。

ひんやり楽しめる「細倉マインパーク」

宮城県栗原市にある「細倉マインパーク」です。細倉鉱山の跡を利用したテーマパークです。

村上晴香キャスター:
「坑道の中に入ってきた。ひんやりというか寒い…」

坑道の中は年間を通して15度前後。まさに天然のクーラーです。平安時代に発見されたといわれ、およそ1200年もの歴史がある細倉鉱山はかつて国内有数の鉛・亜鉛の産出量を誇りました。

777メートルある坑道では、トロッコや鉛、亜鉛の鉱石などが展示。当時の作業の様子も忠実に再現されています。

村上晴香キャスター:
「え、人?びっくりした。坑内事務所なんですね。働いている人たちの人形があるんですが、動きや表情がリアルですよね」

また、夏の間は子どもたちがアルミ缶を使って手作りしたカンテラが坑道を照らし幻想的な雰囲気に。

坑道をさらに進むと…。

砂金が採れる?!

村上晴香キャスター:
「砂金採り体験場がある…」

鉱山では当時金も産出されていました。訪れた子どもたちも夢中です。

小学3年生の児童:
「難しい。砂とか落とすのが」

制限時間は20分。果たしてとれるのか?

村上晴香キャスター:
「これ金じゃないですか?2つもある!金見つけた、うれしい」

採った砂金はカードにして持ち帰ることができます。

細倉マインパーク 相馬一也所長:
「見て体験して楽しめるテーマパークとなっている。家族で涼みに来る客も結構いる」

細倉マインパークの隣には「スライダーパーク」もあります。全長555メートルの巨大なスライダーはスリル満点。風を切って思いっきりすべることができます。

栗原市は市内全域が日本ジオパークに認定

続いてやってきたのは「栗駒山麓ジオパークビジターセンター」です。

2008年の「岩手・宮城内陸地震」では栗原市の荒砥沢地区で国内最大級の地滑りが発生。

この地震を契機に2015年、栗原市は市内全域が日本ジオパークに認定されました。センターではこの地震の被害を写真で紹介しているほか、巨大スクリーンでは栗駒山の誕生の過程や巨大地滑りの様子などが体験できます。

村上晴香キャスター:
「映像で地滑りを体感している。まるでそこに自分がいるかのような臨場感がある」

栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実さん


栗駒山麓ジオパーク推進協議会 佐藤忠実さん:
「震災を後世に伝えるという活動はもちろんなんですけど、栗駒山の紅葉だったり伊豆沼、内沼の夏のハス、冬の渡り鳥、他にはないような自然がいっぱいあるので色んな形で来ていただければなと思っています」

元郵便局長がそば屋に転身

おなかが空いたら市内にある「そば処もんじ永左ェ門」へ。

そば打ち店主の菅原敏元さんは元郵便局長で、そば打ちの趣味が高じて退職を機に今年5月、店を開きました。一番人気はつなぎを使わず打った十割そばです。連日、県内外から訪れる客で賑わっています。

客:
「歯ごたえあっておいしいです」
「こういう素敵なところが出来て、これから何かあるたびに寄らせていただきたいと思います」
そば処もんじ永左ェ門 菅原敏元さん:
「そばをこねるときから、おいしくなってくれるように、ただそれだけです」

鉱山の歴史に触れ豊かな自然も満喫できる栗原市。涼しく、楽しく過ごせますよ。

「栗駒山麓ジオパーク」
地すべりの跡やジオパークに関する各施設などを栗駒山麓ジオガイドが案内します。詳しくは「栗駒山麓ジオパーク推進協議会事務局」にお問い合わせください。(0228-24-8836)
「そば処もんじ永左エ門」
店は菅原さんが生まれ育った築170年になる古民家を一部改装、ゆったり落ち着いたつくりに。手打ちそばは一日限定20食で予約が必要です。
(0228-24-8812)

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