パリオリンピック™の興奮が冷めやらぬ中、陸上競技では来年東京で開かれる世界陸上に向けた闘いがここ山梨で始まりました。

18日、山梨県富士吉田市で行われた富士北麓ワールドトライアルです。
標高およそ1000m。富士吉田市の富士山の銘水スタジアムには陸上の16の競技におよそ300人の選手が集合しました。

パリオリンピックから帰国したばかりの女子100mハードルに出場した田中佑美選手や男子110mハードルの泉谷駿介選手も出場しました。

トップアスリートが出場する理由は…

日本陸上競技連盟 村岡紅さん:
「この富士北麓ワールドトライアルは世界陸上の代表になるための第一歩のレース」

来年9月に東京で開かれる世界陸上出場を目指す選手が派遣標準記録突破を狙う国内最初の大会なのです。

日本陸上競技連盟 村岡紅さん:
「標高も高く涼しいですし日本記録も誕生していて、選手も富士北麓に出たいと言う人は多い」

泉谷選手は走力強化のため100mに出場、好記録を出しました。

パリオリンピック代表 泉谷駿介選手:
「試合に来る前も遠足のような気持ちでわくわくした感じで走れたので。そういう気持ちは久々にあじわえた」

そして県内のヤングアスリートにとっては一流選手と戦う貴重な機会でもあります。



県高校総体で優勝した甲府南高校2年の上嶋美夕選手は女子100mに出場し、決勝進出はならなかったものの自己ベストに迫る12秒18を記録しました。

甲府南高校2年 上嶋美夕選手:
「日本の強い選手とたくさん走ることができて、今後関東で戦っていくのにいい経験ができた」

なお、大会では男子200mで宮崎県の水久保漱至選手が派遣標準記録を突破し、世界陸上東京大会に大きく近づきました。

世界陸上東京大会は来年9月13日に開幕します。

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