農協が生産者からコメを買い取る際に支払うことしの「概算金」が発表され、富山県産米の富富富やコシヒカリなどの主力品種が大きく値を上げました。

JA全農とやまが19日発表したことしの概算金は、「富富富」の一等米で60キロあたり1万6800円、「コシヒカリ」の一等米で1万6000円といずれも去年より3000円高く設定されました。

また、「てんたかく」と「てんこもり」も去年より3500円高くなるなど、すべてのうるち米が3年連続増加。概算金の額は直近の10年で過去最高額となりました。

JA全農とやまは値上げの理由として、米以外の食料品の価格上昇により市場での米の需要が高まっていることや、肥料や原油価格の高騰で、生産コストが増加していることを挙げました。

全国では、ことし6月末時点でコメの民間在庫量が156万トンと統計開始以来過去最少となっていて、JA全農とやまは概算金の値上げに基づきコメの価格は値上がるとみています。

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