〈全国高校野球選手権 準々決勝 青森山田対滋賀学園 19日 阪神甲子園球場〉

夏の甲子園で学校として初のベスト4進出を果たした青森山田高校。そんな野球部の選手たちに演奏という形でエールを送ったのは、京都外大西高校のマーチングバンド部だった。

「熱く応援できれば―」
そう語ったのは、京都外大西高校のマーチングバンド部の島良輔教諭。

19日の青森山田対滋賀学園の準々決勝。青森山田高校の吹奏楽部は、24日に秋田県で開催される吹奏楽の東北大会が控えていたため、甲子園の舞台を離れなければならなかった。この“ピンチ”を救うために、急きょ、青森山田高校のアルプススタンドで友情応援を引き受けたのが、京都外大西高校のマーチングバンド部だったのだ。

学校の関係者に縁があったことから、今回の“友情応援”に駆けつけたという京都外大西高校。

京都外大西高校の応援曲5曲に加え、選手たちのためにも青森山田の「ファンファーレ」と「ねぶた」の2曲を島良輔教諭が耳で聞いてコピーする“耳コピ”をして再現。今回の準々決勝の舞台で演奏した。

「(青森山田高校の)皆さんは、3年間かけてこの日のために『命をかけて』やってらっしゃると思う。その900日近くを、この2日で僕たちは埋めないといけないと思っているので、同じ気持ちで熱く応援できれば―」

京都外大西高校・マーチングバンド部の演奏に込められ熱い気持ちがきっと選手たちの背中を押したことだろう。青森山田は7回2死三塁で5番・吉川が左前適時打で1点を先制すると、先発の下山、リリーフのエース関がスコアボードに「0」を並べる完封リレーで滋賀学園打線を封じた。

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