高知県いの町役場に勤務する21歳の男性職員が、7月20日、酒を飲んだ後に自家用の軽乗用車を運転し、酒気帯び運転の疑いで摘発されていたことがわかりました。

高知県警によりますと、7月20日の午前5時ごろ、高知市旭町(あさひまち)の国道33号で、ライトをつけずに走行する車を取締まり中の警察官が発見し、停止を求めました。

運転していたのは、高知県いの町役場の男性職員(21)で、酒のにおいがしたため警察官が検査したところ、男性職員の呼気から、基準値を上回るアルコールが検出されたということです。

いの町によりますと、男性職員は、前日・7月19日の午後9時ごろから翌20日午前0時ごろまでの間、居酒屋で「酎ハイを3杯」飲んだ後、コンビニエンスストアで「缶酎ハイを1缶」購入して飲み、さらにバーで「焼酎を3杯」飲んだということです。その後、軽乗用車を運転していの町にある自宅に帰る途中で、警察官に発見されたということです。

男性職員は、警察の調べに対し、酒を飲んで運転したことを認めていて、いの町の聞き取りに対しては“反省の弁”を述べたうえで、現在は公共交通機関を使って通勤しているということです。

いの町は、「職員の特定に繋がるおそれがある」として、男性職員の所属や役職を明らかにしていません。

県警は今回、男性職員にその場で交通切符の「赤切符」を交付しておらず、所要の捜査を行ったうえで、8月19日に送致したということです。

いの町の池田牧子(いけだ・まきこ)町長は、「町政に対する信頼感を損ねるもので、大変遺憾です。こうした事態が2度と起こらないよう服務規律と綱紀粛正の徹底を図るとともに、公務員としての自覚を改めて強く促し、失われた信頼を一日も早く取り戻すために全職員が一丸となって職務に精励してまいります」とコメントとしています。

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