オープンを間近に控えていた米子市内のラーメン店が、まさかの災難に遭遇しました。この時期には絶対に必要なあるものが盗まれ、オープンが延期になってしまったと言います。盗まれた物とは?そして犯人の目的は?


澤田祥太 記者
「米子市内にありますこちらのラーメン屋。8月末にオープンを控えていたのですが、あるものが盗まれ延期となってしまいました」

米子市内に8月31日のオープンを予定していたというこちらのラーメン店。

今月、準備のためにスタッフが店舗へ行くと「あるもの」が盗まれていたことに気付きました。

店のスタッフ
「室外機がここなんですよ。気付いたらなくて」


エアコンの室外機です。
室外機があるはずの場所は…配線だけがだらりと垂れた状態です。

店のスタッフ
「1~2か月くらい前に新品でつけて60万円とかするので…お店用のものが、痛いですね」

60万円もしたエアコンの室外機が盗まれてしまったと言います。


空調設備がなければ暑さの厳しいこの時期、オープンは無理です。
新しいエアコン室外機を準備しようとしていますが…

店のスタッフ
「エアコン業者さんも今忙しくて8月は取付けができないって言ってて、9月・10月にオープンが伸びてしまうかなって感じですね」

実は今、エアコン室外機の盗難が全国で相次いでいて、山陰でも複数件発生しています。

なぜ室外機が盗まれるのでしょうか。
電気設備業者に聞くと、部品の一部として使われている銅の価格高騰が背景にあると話します。

高野商店 高野慈子さん
「銅が高いので、銅が使われているエアコンの室外機が盗まれるのと、室外機のパネルを外すと中はアルミの熱交換器、コンデンサーと言いましてフィンとチューブで構成されているんですね。

アルミのフィンとチューブが銅管なんですけど、アルミも高いのでそれで狙われてしまう。ダブルで儲かるっていうんですかね、泥棒からしてみれば」


警察庁によりますと、去年1年間の全国の金属窃盗の認知件数は、1万6000件あまりで、前の年より約6000件増加しています。

今回、室外機が盗まれたオープン前のラーメン店。
連日暑い日が続く中、エアコンのない店内で汗だくになってオープン準備を続けています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。