「水上の格闘技」とも呼ばれるボートレースの世界に10代で飛び込み、いま全国のボートレースファンから熱い視線が注がれているボートレーサーがいます。北村寧々選手、22歳。プロ4年目でさらなる飛躍が期待されている寧々さんの素顔と挑戦を取材しました。

北村寧々選手 Instagram:
「最近めっちゃネイル好きで。マグネットが好きで可愛くない?」
ネイルにこだわる22歳。その職業はー

体感速度、時速120キロ!勝負の世界で生きる若き女性ボートレーサーです。

長崎県雲仙市出身の北村寧々選手は、3年前に長崎支部所属でプロデビュー。4つある階級のうち下から2番目、およそ半分のレーサーが属するB1級のレーサーとして着々と力をつけています。

「帰宅部でした」倍率20倍のレーサー養成所試験へ

高校時代は「帰宅部」。将来の進路に迷っていた時、ボートレースと出会いました。

北村寧々選手(22):
「きっかけは高校生の時に進路が決まっていなくて、その時バイトしていた車屋さんの社長から『ボートレーサーは?』とすすめられたことです」
Q最初に見た時はどう思いましたか?
「ただかっこいいなとは思いましたが、簡単にはなれないだろうなと思って、1回頑張って受けてみるだけ受けようと思いました」

北村選手は全国から応募があった1053人中合格者51人、倍率20倍という養成所試験の狭き門を突破!1年間の訓練生活を経てレーサーの国家試験に合格しました。迎えたデビュー戦ではー。

実況「デビュー初戦。6コース6号艇の北村寧々。枠なり3対3スタートしていきましたー」

北村選手は一番外側。一般的に不利と言われる6コースでスタート。
結果は6人中最下位とほろ苦いデビューとなりました。

最下位続く…「私、向いてないのかな?」

性別に関係なく戦うプロスポーツ「ボートレース」。その厳しい世界で、北村選手はデビュー以来結果を出せない時期が続きます。最下位の屈辱も何度も味わいました。

北村寧々選手:
「自分の駄目なところとか、もうありすぎて何から直していいのか、プロペラの整備のことも全然分からなくて…。自分には向いてないのかな?とか結構考えたり…」

北村選手がつけてきた「反省ノート」からは、日々の気づきに向き合い、一歩でも前に進もうともがく姿がみえます。
《ターンマークを回ろうとしすぎ》
《やっぱりターン出口でつかまる》

北村寧々選手:
「レースするしかないんで…うん。走ったレースごとにメモをつけてるんですが、それで自分の課題見つけて練習を重ねました」

そしてデビューから9か月後のデビュー67走目。
北村選手は初レースと同じ6コースからのスタート。

実況「スタートしました。やや目立ったのは大外6コースから6番の北村寧々が好タイミング。一気に飛び出していきますがどうでしょう。一気に行ったぞ北村寧々。初勝利に向け豪快なまくり!」

北村選手は好スタートを切り、6コースから豪快に攻め込みます。そして、圧勝の走りで待望の初勝利をあげました。

北村寧々選手:
「2年経ってやっと(ボートが)わかってきた感じで、今、結構楽しくなってきました」

「超美人レーサー」SNSで人気に火!

ボートレーサーとして力をつけていく一方、北村選手はボートレース大村のYoutubeに出演したことでも人気に火がつきました。激しいレースに挑む姿と、おしゃれ大好きな22歳のはじける笑顔のギャップもあいまって注目を集め、ファン投票で選ばれる「GIIレディースオールスター」にも出場しています。自身の人気について聞いてみるとー

北村寧々選手:
「本当恐縮ですって感じです。嬉しいんですけど、その分ちゃんと見てくださってる分、頑張ろう!と思います」

今年はデビュー4年目。A級に上がり、上位争いに絡める選手になることを目標に据え、日々の鍛錬が続いています。

北村寧々選手:
「将来はSGに乗れるようなA級の選手になりたいです。毎レース毎レース一生懸命走ります!応援してください!」

北村寧々選手、22歳。8月19日からは静岡県で行われるレースに、9月6日からはボートレース大村で行われるG3オールレディース競走に出場予定です。

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