夏休みも残り2週間ほど。
子どもたちも宿題に追われているころかもしれません。
夏休み、島根県松江市には、子どもたちがたくさん集まる公民館があります。
子どもだけでなく地域住民がたくさん集うこの公民館、どんなところか、取材しました。

朝8時半、公民館に続々と集まる子どもたち。
ここは「学習塾」、ではなく、松江市の持田公民館です。
持田公民館では、8年前から、夏休みのおよそ1か月、子どもたちが勉強できる場所をつくっています。
その名も、「もちだ寺子屋」。

持田公民館 西村昌志 館長
「共働きの方が大変増えてきていて、勉強するところだけではなく、子どもの"居場所"という形でやったらどうかということで始まった」

夏休み、子どもたちが安心して集える場所。
「もちだ寺子屋」は、単に勉強スペースの提供だけでなく、地元のボランティアや大学生も協力して、見守りながら、子どもたちに勉強も教えているんです。

「もちだ寺子屋」に通う子ども
「よくっていうか、毎日っていうか、来てる」
「指導員さんがいて、勉強を教えてくれたりしてるから、わかりやすいし、友達もいっぱいいるから楽しい」

指導員を務める石橋さんは、「もちだ寺子屋」の開設時から、ボランティアとして参加しています。

ボランティア指導員 石橋宣治さん
「友達と話をしたり、家でできないことも、友達と一緒に遊んだりすることもできるので、とてもいい機会だと思っている」

「もちだ寺子屋」の登録児童数は116人。
持田小学校の全校児童は312人ということで、3分の1以上の子どもたちが、登録していることになります。

持田公民館 西村昌志 館長
「この地域の方と一緒に、いろんな世代の方がおいでいただくように、また、ここで楽しんでいただくように、そういう場を提供するということで大切なところ」

また、この日、持田公民館には、多くの高齢者の姿も。

こちらは、月に1回開催している「やすらぎ喫茶」。
地域住民が集まり、談笑したり、保健師による血圧測定や健康相談が行われています。

「やすらぎ喫茶」参加者
「たまに会って、ハハハと笑ったり、血圧を測ってもらったり」
「いろんなことした方がいいと思う、健康のために」
「おじいちゃんも、ちょっと病気を患っているけど、これを楽しみに」

文部科学省によると、公民館は、「最も身近な学習拠点であり、交流の場として重要な役割を果たす場」とされています。
持田公民館は、まさにその通りの場所。

普段、公民館を利用したことのない方も、地元の公民館でどんなことが行われているのか、一度調べてみてはいかがでしょうか。

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