新潟県長岡市で16日夕方、子グマ1頭の目撃情報がありました。近くには集落があり、警察は長岡市役所と連携し、付近の住民らに注意を呼び掛けています。

クマが目撃されたのは長岡市濁沢町です。警察によりますと16日午後6時40分ごろ、車で通りかかった人から「午後6時10分ごろ、県道を車で長岡市街方向に走行中、子熊1頭を目撃した。付近に親熊の姿は確認できなかった。子熊は北方向に走り去った」などと警察に通報がありました。
子グマが目撃された場所の近くには集落があることから、警察は長岡市役所と連携しパトロールするなどして、住民らに注意を呼び掛けています。

一方、新潟県の調査によりますと今年の秋、新潟県内の山ではクマの餌となるブナの実が「不作」と予測されることから、県はクマの人里への出没が増える恐れがあるとして注意を呼びかけています。

ブナの実のつき方を調べる県の調査は、佐渡市と粟島浦村を除く県内142地点で7月1か月にわたり実施されました。県全体では「不作」で、上越・魚沼・中越で「凶作」、下越で「並作」と予測されました。

県によりますと、県全体で「凶作」と予測された昨年度はクマの目撃や出没が1450件、人身被害が9件で、10人がけがをしたということです。今年度はすでに550件ほどの目撃・出没があり、3人がけがをしています。

クマの餌となるブナの実が不作だと、クマが餌を求めて人里に出没する可能性が高まるとして、県は「クマ出没警戒注意報」を出して注意を呼びかけています。

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