岸田総理が立候補しない意向を示したことで、混戦模様となっている自民党の総裁選。その余波は、立憲民主党にも及んでいます。あるベテラン議員の動向が注目されています。

政権交代を目指す野党第一党の「総理候補」は誰なのか。

その顔を決めるため、自民党と同じく来月行われる立憲民主党の代表選挙。

現職の泉代表が続投に意欲を示すなか…

立憲民主党・枝野幸男 前代表(9日)
「この国をどうしたいのかということを代表選挙で問いたいと思っています」

先週、枝野前代表が立候補する意向を表明しました。

新旧の代表による対決が予想されていますが、この2人とは別に、あるベテラン議員の立候補を期待する声が高まっています。

野田元総理 都知事選応援演説(今年7月)
「日本を変えていきましょう」

野田元総理です。

ここにきて注目される理由。それは、岸田総理が立候補しない意向を表明した自民党総裁選が大きく影響しています。

立憲民主党関係者
「自民党の新総裁が若手になる可能性がある。すると、総理大臣経験のある野田氏の方が『政権を安心して任せられる』という世論になるのではないか」

自民党が総裁選で“刷新感”を演出するのであれば、立憲民主党としては“安定感”のある野田氏を党の顔にしたほうがいいのではないか、というわけです。

その野田氏。おととし国会で行った安倍元総理の追悼演説で、安倍氏と交わしたやりとりを明かしていました。

野田元総理 安倍総理追悼演説
「(安倍元総理から)自分は5年で返り咲きました。あなたにも、いずれそういう日がやってきますよ(と言われた)」

再び国の舵取りを目指すのか、動向が注目される一方で…

【党首討論 2012年】
野田佳彦総理(当時)
「解散をします。やりましょう」
自民党・安倍晋三総裁(当時)
「今総理…16日に選挙をする。約束ですね、約束ですね」

総理大臣時代に踏み切った解散総選挙で、当時の民主党の大敗を招いたことから、再登板に否定的な声も根強くあります。

立憲民主党関係者
「何人もの議員・職員・秘書が永田町からいなくなった。あの判断ミスは、未だに許せない」

関係者によると、野田氏は立候補するかまだ「熟慮中」だということですが、総理大臣経験者が代表選に割って入ることはあるのでしょうか。

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