南海トラフ地震臨時情報の「巨大地震注意」に伴う防災対応の呼びかけは、15日終了しましたが、防災意識は持ち続けなければなりません。どのような備えをするべきか専門家に聞きました。
(気象庁地震火山技術・調査課・束田進也課長)「8日の地震の発生後、南海トラフ地震の想定震源域では、プレート境界の固着状況に特段の変化を示す地震活動や地殻変動は観測されていません」
日向灘の地震を受けて初めて発表された南海トラフ地震臨時情報の巨大地震注意。政府は地震活動などに特段の変化がなかったとして、15日、巨大地震注意に伴う防災対応の呼びかけを終了しました。
防災意識に変化はあったか、まちで聞くとー
(街頭で)「この子のミルクとかオムツとかは、その日にすぐ買いに行きました」「飲料水を買い足しました。ハザードマップを見直したりとか大事だと思いました」
能登半島地震の被災地支援にあたった防災士の清松幸生さんは今回の注意の呼びかけを教訓に家庭での備えを進めるべきと指摘します。
(県防災活動支援センター・清松幸生専務理事)「まず水を用意するということと、食料を備蓄する。あとは電気がないと困る人も多いと思うので、発電機を用意するとかですね。なるべく普段に近い生活ができるためにどうすればいいかということで、工夫をしていただく」
非常用の持ち出し袋を揃えるほか、南海トラフ巨大地震では道路の寸断や輸送のストップが懸念されるので、できれば1週間分以上の水や食料を備蓄することが望ましいと説明します。
(清松幸生専務理事)「切迫度というのは変わっていないので、いずれやってくるというのを認識しておく必要がある。安心することなく、対策を進めていかなくちゃならない」
大規模地震発生の可能性に変わりはなく、今後もしっかりとした防災意識を持ち備え続けることが命を守る行動につながります。
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