広島県内一のナシの産地・世羅町で、出荷シーズンの幕開けを告げる「幸水」の出荷がはじまりました。

「幸水」の直径は、約8センチです。

世羅幸水農園 光元信能組合長「若干小ぶりなところはありますけど」「糖度は非常に高い」

世羅幸水農園では初出荷にあたり、地元JAが主催するセレモニーがありました。

16日は、収穫したばかりの4トンの「幸水」がトラックに積み込まれ、広島市場に向け出荷されました。

県内一のナシの産地世羅町ですが、とりわけ「幸水」と「豊水」の2つの品種を「世羅なし」として出荷しています。「幸水」の場合猛暑と雨が少なかったことで、甘いナシに仕上がったそうです。

記者「そんな中、関係者をヒヤリとさせたのが、今年、全国で果樹に被害を与えているカメムシの大発生です」

広島県は、先月下旬警報を出して防除を呼びかけていますが、世羅町でも先月までの3か月間に平年の4倍近い数が観測されました。

光元信能組合長「この多さ、最近にはない状況でしたんで」「この多さに対する全面的な対策はできなかったかも分かりませんけども、まあ精一杯の努力はさせて頂いた」

効果的な防除で、被害は最低限に抑えられたということです。

ことしの「世羅なし」の出荷量は、カメムシの被害もあって去年より1割減の680トンの見込みです。

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