県外で活躍する青森県民を紹介するターニングポイント。人生の転機となったそのとき、どのような思いや決意があったのか。
第87回のストーリーは、黒石市出身、音楽プロデューサー・岡嶋かな多さん。
安室奈美恵やBTS、さらに三浦大知やSnow Manなど数々のアーティストの作詞作曲を手がけ、音楽プロデューサーとして活躍している。

青森の民謡や祭りの音は自分の原点

岡嶋かな多さん
「津軽の民謡とか三味線とか、ちょっとドラマチックでエモーショナルな所のルーツが音楽制作にいきてるというか…情熱的に音楽制作できているのかなと結構感じたりします」

10代の頃の悩みは自己肯定感の低さ。しかしそれは音楽が解決してくれた。

岡嶋かな多さん
「自分の取り柄とか、自分がこの世界にいる意味みたいなのが全然わからないというか、むしろ居ることですごい迷惑かけているんじゃないかという気持ちが結構あるタイプだったんですけど、唯一歌を歌うとみんなが喜んでくれて、それが嬉しくてカラオケに行ったり音楽をたくさん聞くようになって、音楽によりのめり込んで」

本格的に音楽の道へ行くため、高校には進学せず新聞で見つけたボーカルスクールへ。しかし、全国から集まるボーカルを夢見る人たちの実力を見て自信を失う。

ボーカルスクールで感じた夢と現実の違い

岡嶋かな多さん
「ボーカルスクール行ったらむしろ底辺じゃないですけど、下手ではなかったんですけど上位グループにはいなかった。こんなに上がいたんだと思って度肝を抜かれました」

褒めてもらえたのが作詞作曲の才能。

岡嶋かな多さん
「作る音楽はちょっと面白がってもらえて、ああ自分が出るつもりだったのにというのが結構あって。最初の方は楽曲提供することにちょっと抵抗感はあったんですよ」

しかし、周囲がだんだんと自分の作る歌詞や曲への評価を上げ始めた頃、学校の先輩が作った曲に仮歌を入れたことがきっかけで、本格的に音楽業界へ。

安室奈美恵をはじめとする有名アーティストへの作詞作曲

岡嶋かな多さん
「当時、私がデモシンガーをやらせていただいていたプロデューサーの方から、良かったら一緒に歌詞を書いてプレゼンしてみないかっていうふうにお声がけいただいて、それで初めて安室(奈美恵)さんに歌詞を提供させていただいた」

そして現在に至るまで数々のアーティストへ作詞作曲をし、小さい頃から好きだったアーティストの楽曲に携われた幸せを今でも感じている。

岡嶋かな多さん
「無事にその楽曲がファンの皆様に届いた時とか、シンプルにアーティストさんとかレコード会社の皆さんが、お届けしたものをすごい喜んでくれた時、めっちゃ嬉しいんですよね」

岡嶋の作る詞と曲は、素直さと芯の強さを織り交ぜた、彼女自身そのもの…。

岡嶋かな多さん
「基本的にはどの音楽のジャンルにも美しさと面白さがあると思うので、まだまだ書けていないジャンルとかもあるので、もっとやってみたいなっていまだに思ってます。青森の良さだったり、たくましさとか力強さみたいなものを心に燃やしながら、これからも楽曲制作していきたいなって思います」

「青森に帰れる日をめっちゃ楽しみにしています」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。