今回訪問したのは、会津学鳳高校。

2007年に公立校としては県内で初めて、併設型中高一貫校として新たなスタートを切った学校です。

紹介する部活は「SSH探求部」。
※SSH:スーパーサイエンスハイスクール

■化学班コバルトチーム

■化学班アラニンチーム

■化学班単糖チーム

■情報班

■地学班

■生物班シジミチーム

■生物班発光バクテリアチーム

■生物班ハチノスツヅリガチーム

面白すぎる天才科学者たちが集まった8チーム。

---遠藤先生「SSHっていうのは、文部科学省から指定を受けて理数教育の充実を図るということで、会津学鳳高校全体で取り組んでいるところなんですけども、その中の部活動の一環として、自然科学を相手に研究活動するのがSSH探求部。」

生物や地学、情報に化学と、超難題に挑むSSH探求部。
その活動からは、世界を変えてくれそうな雰囲気が漂います。

8月(3~5日)に開催された、文化部のインターハイ「総文祭」にも出場。
優秀な成績に輝くなど、全国でも注目の高校生たちなんです。

それぞれ入部した理由を聞いてみると・・・

---遠藤さん「解剖がしたかった。」

---平山さん「3年前に兄がこの部活に入っていて、元々興味があって。」

---鈴木さん「友達に誘われて、研究が面白そうだなって思ったので。」

---横谷さん「将来、研究職に就きたいと思っていたので、その第一歩としてこの部活選びました。」

好奇心旺盛で、およそ常人には想像しきれないテーマを探します。

生物班シジミチームは猪苗代湖のシジミについて研究中。

---遠藤さん「猪苗代湖っていったら、だいたい会津のものがそのままあるかなって思っていたけど、いざ調べてみると外来種のタイワンシジミの方が多かったり、地球温暖化の影響もあるんだなって実感しました。」

発光バクテリアチームは、光る菌の採取に成功。

---平山さん「スーパーで生のイカを買ってきて、食塩水に一日漬けておけば光る菌が採れるはずなんですけど、なぜか全然採れなくて、何回もイカ買ってきて、やっと採れた菌でした。実際に海外ではこの発光バクテリアを街灯にして使ってるところもあるみたいで、このまま研究を進めていって、発光バクテリアについて詳しく解明できれば、社会的にも活躍できるのかなって思っています。」

地学班は、ある自然現象を調査。
それは岩石のすき間から冷風が吹き出す風穴。

---成田さん「風穴の穴が開いているところを模して作った岩場なんですけど、この中を空気がどれくらいの速度で循環するのか調べようと思って。」

情報班は、プログラミングに、宇宙エレベーターのモデル製作と壮大なテーマに取り組む日々・・・

化学班は、ひたすら実験、そして実験、また実験。
化学式に元素記号と、数字や記号と格闘中。

---七海さん「全部が思う通りに進むことってないので、途中でよくわからない現象が起きたりとか、思ったように進まなかったりするんですけど、それに対して諦めるんじゃなくて、しっかりとどうしてそうゆうことになったのかっていうことを考えて、次の新しい計画をたてて実験を進めていくと、最終的に自分が思い描いていた結果を得られたりもするし、新しい研究の材料となったりもするので、一つ一つ見極めて現象を突き付けていくっていうのを、うちの部活ではモットーとしてやっています。」

「SSH探求部」の研究は、終わりなく長い道のり。
それでも、立ち向かう姿勢は真摯で、高い熱意にあふれています。

---佐竹さん「自分にとって科学とは・・・遊びですね。この部活に入って人生変わったなって、高校生活楽しくなったなっていうのがあるので、難しいこともあるんですが、好奇心を持って楽しく研究していくことが大事なのかなって、自分の中では思っています。」

とことん突き詰め、妥協しない。
そして何より、全力で化学を楽しむ。

その信念が、世界を変える、新たな発見を生み出します。

『ステップ』
https://www.tuf.co.jp/general?id=147
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2024年8月14日放送回より)

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