ひよこをイメージした名古屋のスイーツ「ぴよりん」

 ひよこをイメージした見た目が特徴の名古屋のスイーツ「ぴよりん」が、販売開始から13年を迎えた。将棋の藤井聡太七冠が対局中の「勝負おやつ」として関連商品を選んだことなどで人気に火が付き、連日完売の状況が続く。2023年には名古屋観光特使にもなり、開発者は「名古屋名物として後世に名を残したい」と意気込む。  名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包んだスイーツで、ほんのりと甘くなめらかな口溶けが特徴。11年7月に販売を開始し、23年に累計販売数が300万個に上った。購入できるのはJR名古屋駅構内と、製造工房のある愛知県春日井市の店のほか、催事などでの出店に限られる。  「丸くてかわいいものを作ろう」と、ジェイアール東海フードサービスの越智謙吾さん(57)らが開発。手作業でくちばしや目をつけ、一つ一つ表情が違うのが魅力という。  暑さなどに弱いのを逆手に取り、19年ごろから顔を崩さずに持ち帰る「ぴよりんチャレンジ」が交流サイト(SNS)で話題に。名古屋駅の店などには行列ができるようになった。


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