京都市の水道水は「かび臭の原因」となる物質の濃度が、きょう基準値を超えました。水源の琵琶湖で、植物性プランクトン「アナベナ」が増加したためだということです。

京都市上下水道局は毎日、蹴上浄水場で水質検査していますが、15日は、かび臭の原因物質・ジェオスミンの濃度が14ng/L検出され、水質基準値の10ng/Lを超えたということです。

これは、今年初めてで、かつ水質基準項目にかび臭が設定された2004年以降、過去2番目に高い濃度となりました。

水道局によると原因は、水源の琵琶湖で、この物質を発生させる植物プランクトンが大幅に増加したのが原因だということです。

一般的には水温が上昇すると、植物プランクトンは増えます。また、雨が少ないと琵琶湖の水が入れ替わらず、これも増える要因だということです。

上下水道局は、「ジェオスミンに毒性はなく、飲んでも健康に影響はない」としています。臭気が気になる場合は、沸騰させたうえ、やかんなどのフタを取って5-6分煮沸して減らすことができるとしています。

また水道局は今後も濃度が高い状況は続くとみて、活性炭の注入量を増やして浄水処理を強化するとしています。

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