全国的に記録的な暑さが続いています。皆さん、夏バテしていませんか?
今回は「夏バテの原因と対策」を紹介。今からでもできる夏バテ対策で、あと少しの夏を乗り切りましょう。
そもそも夏バテって?
東病院理事長の東謙二(あずま けんじ)先生によりますと、夏バテとは「暑さによって身体がだるく、全身の疲労感があるなど、倦怠感のある症状」を指すそう。
その主な原因として上げられるのが、脱水。水を飲んでいるつもりでも、自分が気づかないうちに脱水になっていることがよくあるのだそうです。
注目したいのが、年齢によって身体に取り込まれる水の吸収率が違うということ。
例えば、20代は1リットル水を飲むと約600ccが体の中に吸収されるのに対して、70代が同じ量を飲むと約400ccしか体に吸収されないのです。
高齢者の方が、水を飲んでも吸収されにくく、脱水になりやすいことが分かります。
水分補給では「塩」が必要
では、吸収率を高めるにはどうすれば良いのか。
ポイントになるのが塩(電解質)です。
塩分をとることで水分の吸収率を上げることができるそうなんです。
理想的な水の取り方は、
・塩分を取りながら水分を取る
・コップ一杯の水を1時間ごとに小まめに飲む(一気飲みをしても尿として排出される)
夏バテ対策には「食事」も大事
もうひとつ、大切なのが食事です。
熊本県立大学の吉田卓矢(よしだたくや)准教授は「食事の中で栄養・カロリーをしっかり取る」ことが夏バテ防止につながると言います。
食欲がなくなると、するする食べられるそうめんばかりを食べる…という人も多いと思います。
しかし、やっぱりそうめん(炭水化物)だけだと不十分。バテやすい体になってしまいます。
糖質をエネルギーに変えるためには、ビタミンB群が必要です。そのため、ビタミンB1が摂取できる「豚肉の冷しゃぶ」をメニューに追加したり、カリウムの豊富な夏野菜を取り入れたりすると、よりバランスの良い食事になります。
水分摂取や食事を少し工夫して、夏バテ知らずの楽しい夏をお過ごしください。
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