パリオリンピック™の柔道女子57キロ級で金メダルに輝いた出口クリスタ選手が14日、地元・塩尻市に凱旋し、約束のパレードが行われました。
出口クリスタ選手は塩尻市街地を車に乗ってパレードし、金メダルを集まった人に披露しました。


パレードに先だち、昼過ぎには、塩尻市役所を訪問した出口姉妹。

市役所の職員や市民など300人以上が出迎えました。

クリスタ選手の胸には、金色のメダルが輝きます。

「おめでとう!」

百瀬市長から花束が渡された後、くす玉も割られました。

実況:
「出口クリスタの初めてのオリンピックが始まりました」

父の母国・カナダ代表として、初めて立ったオリンピックの舞台。

日本では深夜にかけての試合でしたが、地元・塩尻からも多くの人が声援を送りました。

出口選手は初戦を除く3試合は全て延長戦での決着。

激闘を、粘り強く戦い抜きました。

実況:
「この瞬間女子57キロ級金メダルは、カナダ・出口クリスタ」

14日に市役所を訪れた塩尻初の金メダリストへ、百瀬敬市長からはこんな申し出が…

百瀬市長:
「ぜひとも塩尻の名誉市民になっていただければと思っています、いかがでしょうか」
出口クリスタ選手:
「謹んでお受けいたします」
百瀬市長:
「ありがとうございます!」
出口クリスタ選手:
「プロポーズみたいですね…笑」

出口クリスタ選手:
「ここでの生活がなかったら今回の金メダルはなかったと思うので、本当に感謝しています。最後まであきらめずに自分を信じて応援して下さり、ありがとうございました」

3年前、東京大会への出場を逃した失意を乗り越え、再び歩むことを決めたオリンピックへの道。

誰よりも試合に出て勝ち続け、掴んだ夢の舞台でした。

ここまでの挑戦について、出口選手は…

出口クリスタ選手:
「東京が終わってからの3年間は本当に体感的にすごく長く感じて本当に長かったです。それしかないですね」
「自分の夢だった金メダルを塩尻に持って帰りたかったので、塩尻に育ててもらった恩、サポートがあって今回のメダルがあると思う」

52キロ級でともにオリンピック出場を果たした、妹のケリー選手の存在も大きな支えになりました。

出口ケリー選手:
「3年前、クリスタが東京を逃したときに2人で一緒にオリンピックに出たいという気持ちから階級を一つ下げ、ここまで頑張ってきました」
「私の中でずっと背中を追ってきたのは隣にいる姉で、努力して一生懸命を楽しんで全力で頑張ればオリンピック出場だったり、夢はかなうこともあるのかなって」

1か月前、7月8日に開かれた壮行会。

出口クリスタ選手:
「メダルを取ったら(地元の)郷原街道でパレードをしてもらうという約束をしてもらっているので、ぜひメダルを持って帰ってきたいと思います」

出発前に誓ったメダルとパレードの約束。

この言葉通り、14日の夕方からは地元の広丘地区で凱旋パレードが行われました。

沿道には出口姉妹の祖母の姿も!。

オープンカーに乗り込んだ、出口選手。

笑顔で手を振りながら、県道の「郷原街道(ごうばらかいどう)」をおよそ800メートルパレードしました。

さらに地元・広丘地区の夏祭り会場へ。

地元の小学校の吹奏楽部の先導で祭り会場周辺を歩いてパレードし、集まった市民から祝福を受けました。


ふるさとに金メダルという最高の結果を持ち帰った出口選手。

一度リラックスしてから、今後の目標を定めたいとしています。

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