阪神バスは、所属する運転手4人が路線バス乗務中に、客が支払った運賃の一部を着服していたと発表しました。

発表によりますと、今月4日に会社ホームページの問い合わせフォームで、「本日乗車したバスの運転手が運賃箱を不正に操作し、大人230円の正規運賃設定を小児運賃120円に設定変更し、投入した大人運賃に対するお釣りを着服していた」と連絡があったということです。

指摘を受け、会社が運賃箱のデータとドライブレコーダーを照合したところ、着服が判明するとともに、同じ運転手が別の日にも着服していたことや、他に3人の運転手も同様の手口で着服していたことが判明したということです。

着服していたのは42歳、54歳、58歳、59歳のいずれも男性の運転手で差額を積み重ねて、合計86万円を着服していたということです。

阪神バスは、「事態を重く受け止め、コンプライアンス教育をこれまで以上に強化する」「運賃箱データやドライブレコーダーを用いて査察するなど、実効性のある対策を検討する」と再発防止策をあげています。

◆一体どんな手口だったのか…

4人が運転していたのは、尼崎市内を走る路線バスで、運賃は大人一律230円を乗車時に先払いする設定になっています。しかし4人は、デフォルト設定を小児運賃120円に変更して、運賃箱から出てきたつり銭を回収していたということです。

阪神バスは4人を8月13日付で、懲戒処分にしたということですが処分内容については「個人の話になるため公表を控えたい」としています。

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