米津龍一気象予報士:
あすのお天気ポイントはこちら。
きょうよりもさらに変わりやすい天気となりそうです。
では説明していきます。まずきょうとあすの天気図の比較です。
きょうの天気図では、日本の南に台風7号がありまして、きのう台風5号だったものが、東北を横断して熱帯低気圧へと変わりました。
台風7号から雷雲のもととなる暖かく湿った空気を運んでくる形となりましたので、午前中は晴れていたところも、午後は雷雨となったところがありました。
ここで、きょうの天気図とあすの天気図を見比べてみると、南に台風7号北に熱帯低気圧と位置がほとんど変わらないんです。
ですから、あすも変わりやすい天気となります。
きょうよりもさらに変わりやすいというのは理由がありまして、台風からの湿った空気だけじゃなくて地上と上空の気温差が大きいとまた不安定度が高くなるんです。
上空の冷たい空気=寒気を重ねてみますと、きょうはその冷たい空気は無かったんですが、あすはその冷たい空気がかかってきます。
きょうよりも広範囲で変わりやすい天気となる恐れがありますので、局地的にはバケツをひっくり返したような雨になりますから要注意となります。
台風が今6号7号8号と三つできているんですが、山梨に影響がありそうなのは7号ですので、それに焦点を当てて見ていきます。
日本の南にある台風7号、このあと進路を北東方向に進めたあと、北よりに進んでいく見通しとなっています。
発達しながら進む予想となっていまして、強い勢力で関東を直撃する恐れがあるんです。
そのタイミングというのが16日金曜日ということになりますから、このタイミングが県内でも大雨の恐れがあるんです。
この進路図、こちらのものと比較していただきたいんですが、左が今年の台風7号の進路予想図で、右が2019年の台風19号の進路図です。かなり似ています。
この2019年の台風19号でどんなことが起こったのか、令和元年の「東日本台風」と聞けば、思い出す方もいらっしゃるかもしれません。今から5年前、台風19号によって全国的な死者が90人を超える被害があったんです。
山梨県は人的被害がなかったんですが、雨の量が多かったんです。なんと降り始めからの雨量がたったの2日ちょっとで南部は562mm。これは10月に降る雨の量のおよそ2倍近くで、大月は2.2倍、甲府は雨量は少なかったんですが、およそ1.2倍の雨が降りまして、農作物へも大きな影響が出ました。
今回の台風7号の最新の予想を見ていきます。これはワーストケースということでお考えください。
金曜日の午前0時から見ていきますと、雨が強く降りそうなのが特に東部、富士五湖です。
同じようなところで雨が強く降るのが特徴となります。ですから、今回の雨量がどれぐらいかというのは、現段階でははっきり申し上げられませんが、令和元年の東日本台風に近いくらいの雨量が降るかもしれませんから、最新の台風情報をこまめに確認するようにしてください。
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