日本損害保険協会は2023年の自動車盗難などの実態調査結果を公表しました。車名別に盗難の件数などをまとめていて、ワースト1位になったのは3年連続で同じ車でした。

「車両盗難」と「車上ねらい」の件数

▽2023年
  車両盗難 2597件 車上ねらい 921件
▽2022年
  車両盗難 2656件 車上ねらい 971件
▽2021年
  車両盗難 2425件 車上ねらい 931件

車両盗難の一件あたりの支払保険金の推移

▽2023年 237.9万
▽2022年 235.4万
▽2021年 236.9万

支払い保険金額はほぼ横ばい傾向としています。

盗難発生の時間帯

▽2023年 
「深夜~朝(22~9時)」58.4%
「夜間(17-22時)」  7.7%
「日中(9-17時)」  27.7%

2022年と比較すると「深夜~朝(22~9時)」は1.3%増加しています。
「窃盗犯は深夜から朝にかけ薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向にあると考えられる」しています。


車名別(車種)の車両本体盗難状況

▽2023年はランドクルーザー(プラドを含む)がワースト1で、3年連続。
▽アルファードが盗難車両全体に占める割合は2022年の6.9%から2023年は14.0%と増加傾向。

2023年 車種・件数・構成比

資料:ランドクルーザー プラド(R5年式)

1 ランドクルーザー(プラドを含む)
  383件 14.7%
2 アルファード
  364件 14.0%
3 プリウス
  307件 11.8%
4 レクサスLX
  120件  4.6%

資料:ハイエース

5 ハイエース
   60件  2.3%
6 クラウン
   53件  2.0%
7 ヴェルファイア
   43件  1.7%

資料:レクサスRX

8 レクサスRX
   42件  1.6%
9 ハリアー
   37件  1.4%
9 メルセデスベンツ
   37件  1.4%

盗難防止対策

▽バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する
▽防犯設備が充実した駐車場を利用する
▽貴重品は車内に放置しない
など「複数の防犯対策を講じることが有効」

また、「自宅の駐車場でも安心せずに、防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要」としています。

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