年々、レンタサイクルの利用者が年々増加するなど、通学や通勤に利用者が増えている自転車ですが誤解している交通ルールがあることをご存知でしょうか。

手軽で気楽な自転車ですが…

きょうは自転車や車を運転する上で、改めて確認しておきたい交通ルールを深堀りします。

車道の信号と、歩行者用の信号があるけど…

教習所で学んで免許を取得する車と違って交通ルールを学ぶ機会が少ない自転車。
走行する場所も歩道だったり、車道だったりと、さまざまです。

では、信号には歩道用と車道用がありますが、自転車はどちらの信号に従うべきなのでしょうか。歩道用でしょうか?車道用でしょうか?

自転車で走行時の従うべき信号は?

まちで聞いてみました。

女性「歩道も走ったりするから…歩行者用?」
男「普段はこっち。歩行者用のやつなので…あまり意識してなかったです」
男性「歩行者がいるかどうかで…」

まちで聞いてみると…

多くの人が「歩道用の信号」と答える一方で「両方」と答えた人も。

この疑問に答えてくれるのは、石川県警で交通安全教育を担当する窪美希さんです。

自転車で走行中の信号は…県警に聞いてみた

Q.歩行者用と車用、どっちを見たらいい?
窪さん「自転車は原則として自動車用、車用と同じ信号機を見ていただくことになります」
Q.なぜ?
「自転車は原則として車道の左端を走ることになるからです」

県警に聞いてみた

法律上、自転車は軽車両扱いになり、車道を走行するのが原則ですので車道用の信号に従うのが正しいことになります。しかし「例外」があります。

自転車は“車道の左橋”を走行

ポイントは「歩道を走行できる場合」です。

覚えていますか?自転車が歩道を走行できる場合…

Q.自転車が歩道を走るときはどんな時か
窪さん「自転車が歩道を走ることができるというこの標識や表示がある場合、それから、自転車の運転手さんが13歳未満のこども、それから70歳以上の高齢者、または体に障害がある方の場合、それから、工事中なので自転車が走るのが危険な場合は、自転車は歩道を走ることができます。」

歩道走行時は歩行者用の信号に従う


Q.その時も自動車用の信号機を見て進めばいい?
「歩道を走ってきた場合には、歩行者用の信号機を見て渡っていただくことになります。自転車に乗る際にはですね、ルールを再確認していただいて安全に自転車に乗っていただきたいなと思います」

歩道を走行するときには、歩行者への注意が必要です。

自転車が走れる歩道には標識がある

窪さん「歩道はもちろん歩行者優先ですので、歩行者を妨げるようなことになる場合には自転車を必ず一時停止することが求められます」

では、おさらいです。自転車はどちらの信号に従うべきなのか

▼車道を走行している時は「車道用の信号」
▼歩道を走行しているときは「歩道用の信号」
▼車道を走行していても「歩道用の信号」に「自転車専用」の表示があれば、その信号に従ってください。

歩行者・自転車専用信号

なお、車道用の信号には矢印付きのものがありますが、自転車の右折は「二段階右折」がルールなので、車のように一段階で曲がってはいけないので注意が必要です。

こんな“自転車専用信号”も

事故を防ぐためにも、最新のルールを確認することが大切です。

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