「ファーム・リーグ参加球団規程」に基づき、7月22日から2024シーズンのファームリーグペナントレース終了まで読売ジャイアンツより育成選手の木下幹也投手が、くふうハヤテベンチャーズ静岡に派遣されている。8月2日に行われた中日ドラゴンズ戦(あしたか球場)では移籍後初先発を果たし、6回を投げて被安打2、奪三振3、無失点の好投、10日のオリックス・バファローズ戦でも先発し、5回3失点とゲームを作った。

今季、巨人では3軍で4勝0敗、防御率0.78と結果を残していたが、2軍では2試合で0勝1敗、防御率4.50で出場の機会が多くなかった状況で訪れた今回の派遣。ただ、本人曰く、今季は球速面で自己最速を更新するなど、手応えを掴んでいるシーズンだという。ハヤテでの飛躍を目指すニューフェイスにSBSアナウンサー・松下晴輝がインタビューを行った。

Q. ハヤテ派遣と知らされた時の率直な思いは?
「ずっと3軍で投げていて、状態も良く手応えもあった中で、2軍では投げられていなかったので、これはチャンスだなと感じました」

Q.ハヤテというチームの雰囲気はどうか?
「いざ、合流するときは不安でしたが、チームメイトが結構話しかけてくれたおかげで慣れてきたと思います」

Q.2軍戦での登板と3軍戦で投げるのでは違いがあるか?
「対戦相手が2軍だと、NPB球団のプロが相手で、3軍ではアマチュアが必然的に多くなるので、やっぱりレベル的にはまったく違うと思います」

Q.状態が良さは具体的にどの部分で感じるか?
「昨シーズンの最高球速が147km/hだったんですが、今年はすでに149km/hが出ています。また、外部の野球塾のようなところで、投球時の右腕の使い方を指摘していただき、変えてみたのがハマりました」

Q.意気込みは?
「まずはチームの勝利に貢献することを第一に考えていきます。相手に先制点を与えなかったり、打線が取ってくれたリードを必ず守りきれるような投球をしたいです」

Q.静岡での暮らしに関しても慣れてきましたか?
「実は一人暮らしは初めてなんです。自炊の大変さを痛感しています…。この間チャーハンを作ってみたんですけど、初めてにしてはおいしく作れたので自分的には満足です(笑)」

Q.静岡でこれから行ってみたい所は?
「まだ『さわやか』のハンバーグを食べたことがないので行ってみたいんですけど、前に見た時は混んでいたので、まだに行けてないんですよね。でも、行けるタイミングを狙っています」

8月7日現在、くふうハヤテの一員としては2試合9イニングに登板して、1失点のみという抜群の安定感を誇る、木下。厳しい暑さにより、チームの台所事情が苦しくなる夏場に貴重な先発投手がまた2人増えた。

さら、7日には野手陣の方にも新たに沖縄の名門・興南高校出身で高校卒業後は海を渡り、カリフォルニア大アーバイン校(UCI)に進学し、米大学野球の地でプレーした・大山盛一郎内野手が入団。2023年のNPBドラフトだけでなく、MLBからも注目されていた二塁手も今秋のドラフト指名を目指してチームを盛り上げていくだろう。後半戦に突入してからも、くふうハヤテベンチャーズ静岡の動きからは目が離せない。

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