新潟県三条市の中心部に位置する市立一ノ木戸小学校の火災報知機警報音が、深夜や早朝に鳴り響くトラブルが相次いでいます。
今年に入って既に4回…。
いずれも火災ではなく「睡眠を妨げられている!」と住民も困惑しています。

【記者リポート】
「こちら一ノ木戸小学校、国道289沿いにあります。三条市の小中一貫教育の推進に伴い、中学校に接続するかたちで12年前に移転新築しました」

この一ノ木戸小学校周辺に住んでいるとみられる住民からのSNS投稿が相次いだのは4月2日の午前1時頃でした。
「近所で火事なのか警報なり怖いから起きてる」
「うちからは火も煙も見えない。ただどこかの火災報知器が鳴り響く音だけ」

真夜中に鳴り響く警報音に困惑するメッセージ。
その後、警報音の正体について投稿も相次ぎました。

三条市の担当者に事実関係について取材しました。
【三条市教育総務課 野水裕晃課長】
「4月2日の深夜、日付が変わって0時42分に、火災報知器の誤作動です」

警報機の誤作動により警備会社から消防に連絡が行き、消防車1台が出動しました。火災報知器の警報音に加え、学校のスピーカーからは「火事です!火事です!」と、大音量のアナウンスも流れたそうです。

その時の様子について、小学校の近くに住む住民は…
「寝ていて 音が聞こえて… 火事です!火事です!と。どんどん大きくなっていって、それから寝られないみたいな感じで…」
「数回続いているので、やっぱりなんでそうなったか原因を市民に発表した方がいいと思います。今後はこういうことのないようにしてもらいたいですよね」

校舎地下に設置された火災報知器の誤作動は、私たちの取材では少なくとも、小学校から300mほど離れた住宅にも聞こえたということです。

警報音も収まり消防車も撤収し、騒ぎが落ち着いたのは、誤作動から1時間後の午前1時49分頃でした。

しかし、これだけでは無かったのです…。

【記者リポート】
「実はその3時間半後にも同じ火災報知器が作動し、火事を知らせるアナウンスが流れたということです」

最初の誤作動からおよそ3時間半後の午前4時19分にもまた、誤作動で警報音が鳴ったのです。

【近くの住民】
「ちょいちょい鳴っていて改善されない。鳴るのが微妙な時間なので、なかなかそこで目が覚めちゃうと、こちらもしんどい」

この怒りの原因は、改めてSNSを見てみるとわかります。

「近くの学校の火災報知器が誤作動。サイレンが真夜中の住宅街に響き渡ってる。これで何度目。消防車も出動してる」

実は、2カ月前の2月2日と2月4日にも警報音が鳴っていたのです。

【三条市教育総務課 野水裕晃課長】
「ピロティーというところに設置してあるものが誤作動した」

今年に入ってから深夜早朝に4回も鳴り響いた小学校からの警報音について、市にはこれまでに数件の苦情が相次いでいるそうですが…、
「誤報だったことについて、私たちから市民の皆さんに、お知らせすることはなかった」

火災などではなかったのは何よりですが、今年4回も誤作動した小学校の警報器で今後、住民が睡眠を妨げられることはもう無いのでしょうか…。

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